7万円支払った神戸のぼったくりスナックでサクラの女客と浜崎あゆみのTO BEを歌ったことを先週思い出した
新宿ゴールデン街で初めて入った店でお客さん、何かかけます?と若い男性のバーテンダーに聞かれ
若い女性のJポップがそれまで店に流れていたので浜崎あゆみをリクエストしてみた
そうしたら何曲目かの後にTO BEがかかった
浜崎あゆみは不思議な歌手だ
閉鎖病棟で夜中寝ていたら横のおっさんに起こされて浜崎あゆみを聴かせてくれと言われた
俺もそこで同様に閉じ込められている人に借りて浜崎あゆみを愛聴していた
気持ちが不思議に安定するのだ
他の人たちもそうみたいだった
これは彼女の歌というかアレンジを含めた音楽に何か秘密があるのではないのかと当時真面目に思った
何か専門機関で真剣に研究すべきなのでは
その時代の若い女性が異様に惹きつけられた要因にも通じるところがあるのではないか
店舗型風俗でBGMに浜崎あゆみがかかると途端にイケなくなるという都市伝説も聞いたことがある
飲みの席で知り合いとその話題で盛り上がった
浜崎あゆみ全盛のころだ
猛々しい気持ちを抑え付けるある種の特殊能力を持つ彼女の声
それが浜崎あゆみのイメージになっている
まあ俺の数少ない臨床データによる話だが
自由の身になってさっそく彼女のCDを買った
TO BEはカラオケの俺の定番になった

決してキレイな人間(マル)にはなれないけれどね いびつに輝くよ

そして神戸で1曲歌ってすぐに会計で7万円
浜崎あゆみのCDも二回目の発病のときに紛失してしまった
失くしてはいけない物を全部持って家を出て全部失くした
その7万円もCDの紛失ももう10年以上前で今ではいい旅の思い出になっている
閉鎖病棟で聴いた浜崎あゆみが実際にどうだったかあまり覚えていない
ただとても切実だった